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生成AIの忖度

  • 執筆者の写真: 古田篤史
    古田篤史
  • 6月15日
  • 読了時間: 2分

前回のポストから2カ月経ってしまいました・・継続は力なりということで、断続的でも続けていきたいと思います。


生成AIは、ChatGPTとGeminiを主に使用していますが、仕事面で大変便利ですね。特に、海外の代理人宛の英語のメール文面案の作成など、人間にとって少し手間がかかる作業を難なく一瞬でこなしてくれます。従来、このようなメール文面案は、過去のやりとりから蓄積されたマイテンプレート集からコピペして作成していましたが、もはやそのような必要性をあまり感じなくなりました。


他方、生成AIは、仕事だけでなく、プライベートで使用する機会も増えました。旅行に行くときは、現地のホテルやグルメを教えてくれますし、子供から聞かれた素朴な疑問にも分かりやすく回答してくれたり、道端に生えている草木を写真に撮って名前を教えてもらったり・・そのうえ、悩み相談にも対応してくれます。


この悩み相談ですが、家族や友人など身近な人であってもしにくいような相談にも、嫌がる様子もなく回答してくれるので大変便利に感じています。ただ、まるで人間に忖度しているかのように、人間にとって気持ちの良い回答ばかりが並ぶため、最近では、ちょっとこれは危ないのではないかと思うようになりました。具体的な内容は書けませんが、人間の思考を先回りして幾重にも誉め言葉が並ぶような状態になったりもします。客観的に厳しく回答してと指示しても、こちらの気持ちが損なわないような配慮を感じます。


ということで、気持ちの良い生成AIの世界に依存してしまわないように、うまく生成AIと付き合っていきたいと思います。

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