弁理士になるには
- 古田篤史
- 4月2日
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弁理士になることは難しいことと言われます。確かにその通りで、私も全力で勉強し始めて合格するには3年かかりました。この試験の難しさは、特許法などの産業財産権法に関する狭い法域の中でかなり深い知識と正確・迅速なアウトプットが要求される点にあると思います。個人的な体感としては、短答試験が最も難しく、これに受かれば、大分精神的に楽になります。
合格のためにやることは決まっており、端的に言えば、予備校の講義・テキスト・法文集を繰り返し学習することに尽きるかと思います。努力の方向を誤ると無駄な時間を過ごし、その分知識もどんどん抜けていきますので、将来への投資と思ってここはお金を出してよいと思います。私の場合、子供が生まれたタイミングで、家事・育児と仕事と試験勉強をうまく両立しなければならなかったため、時間を買う目的で予備校に通いました。当時は自分の可処分時間はほぼゼロといった感じでした。
ある程度学習に慣れると、短答試験は、過去問をひたすらリピートすればよいと思います。論文試験は、予備校の演習・模試で時間内で求められていることを書く練習を積み重ねます。間違った点をすぐに修正する「修正力」が求められます。口述試験は、予備校や各会派の模試に参加して試験官との会話スキル(自然にヒントを引き出すテクニック)を習得するようにします。
大変な試験ではありますが、私にとっては、その過程で様々なドラマがあり、後で振り返ると、青春のような良い思い出になりました。人は、何かに挑戦しているとき輝いて見えるものなのかなと思います。